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今日もふらふらと散歩していたら すっかり夜が明けそうです 集落の手前の、沼のほとり 古びた看板に書いてあった文字を 夜明けの淡い光で なんとか読むことが出来ました (かすんで読めない文字もありました) ------------------------------- 春の雨 さくら色 濡れて歩けば 水底に住む女 灰を抱いて泣く 鷹の目の火が 二度と燃えないことを知りながら ...してくれと 泣いて 水底に髪を揺らす 鷹はもう 太陽の中 ........さえ 届かぬのなら 天に召されて 君より高く昇ろうか 水底の女の声が 沼の波紋になって 鷹を呼ぶ ------------------------------- 今 また 風もないのに ざわざわと水面がゆれています 水底の女が泣いているのでしょうか 沼をのぞくと 深緑色の髪のような水草のようなものが ゆらゆらと揺れています カラスばかりが沼の上を 飛んでいました
by chigusawa
| 2008-06-12 00:00
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