フォロー中のブログ
以前の記事
2016年 10月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2012年 09月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 06月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 11月 2010年 08月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 その他のジャンル
画像一覧
|
「さよなら」 カノ子が手を振った先には、 ミズオではなく カノ子自身が立っていた。 ミズオの姿はどこにもない。 そのかわり 頭が半分欠けている自分自身がいる。 笑いながら泣いている。 「ばかみたい」 カノ子は自分を見てそう思った。 ミズオにさよならを言うときは きまって「またね」の言葉が続くのだが、 今、 目の前の自分に「またね」の言葉はもういらないと思った。 決別すべきは他の誰でもなく、自分だったのだ。 「さよなら カノ子。 さっきまでのカノ子、さよなら」 声に出したら、 ずっと欲しかった言葉をもらえた気がした。 夕空は、目にみえる早さで夜空へと姿を変えてゆく。 そしてまた、 朝が来る。
by chigusawa
| 2009-10-03 00:00
|
ファン申請 |
||